それらは、彼の食通、魯山人らと祖父が楽しんでいた遊食会の席で、酒を酌み交わしながら実験精神を発揮し生まれたものばかりです。
今回クックパッド内で公開した酔っ払い豚鍋もその一つです。
要は豚しゃぶなのですが、酒だけで煮るのがポイント。たったこれだけのことですが、火を通すと硬くなりパサつく豚肉がしっとり柔らかく、ほうれん草は驚くほど甘みを増します。
また、色々な具材を入れ過ぎずシンプルにすることで、互いの食材が引き立て合い、あまりの旨さに、気付いてみれば豚肉もほうれん草も、通常では考えられない量をぺロッと平らげてしまいます。
予めしっかりとアルコールを飛ばすので、お酒の弱い方でも心配ありません。
鍋といえば、やはり〆は雑炊かうどん。
この鍋はほうれん草も豚肉もアクが強いので、アクをよくすくってから、お湯を差して3倍以上に薄めて下さい。
できれば沸騰したところに溶き卵を廻し入れ、アクを卵に吸着させれば尚美味しい出汁になります。
日本酒や豚肉、ほうれん草から出た甘みを堪能するには、塩味で、醤油は香りづけ程度が良いようです。
寒い季節の鍋はそれだけでも温まりますが、豚肉のビタミンB1やほうれん草のαリポ酸は、血行促進や冷え性改善効果があり、日本酒の力と相俟って、美肌効果と体の芯から温まること間違いなしです。
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